久しぶりに家族全員が揃って休み。家族全員が、そろって朝寝。それもまた幸せなことだ。
遅い朝食を摂ってから、午後1時のスカパー!でのコンサドーレ札幌の試合中継が始まるまでのわずかな時間、カメラを持って外に出た。

福寿草
EOS20D / Tamron SP AF28-75mm F2.8 XR Di
ISO100 絞り優先AE F2.8 (1/500秒) RAW現像 DPP2.2 トリミング
雪は溶けているが福寿草が咲くまでには、あと一息。今日は、日中の気温が高めで推移していたから、明日は咲いているかもしれない。明日を逃すと、次の週末・・時期がずれてしまうな。

ふきのとう
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8 Macro Di
ISO100 絞り優先AE F2.8 (1/500秒) RAW現像 DPP2.2
ちょっとピントが甘いのは、手持ちでレリーズの時に少しホールド位置が前後にずれた?90mmマクロで絞り開放の近接撮影。やっぱり横着してはいけないなぁ。

ふきのとう
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8 Macor Di
ISO100 絞り優先AE F2.8 (1/4000秒) RAW現像 DPP2.2
上の状態から、少し開くと、黄色の小さなぷつぷつが現れる。
ISO100にして1/4000秒。これより低いISO設定はない。マクロで絞りを開き気味で撮りたい時のために、NDフィルターも用意しておきたい。
気がつけばもう明日から4月。去年は、4月1日に福寿草の写真を載せている。今年は雪が少ないという思いこみがあるのだが、結局のところ、3月半ばにある程度の量が降ったので、完全に雪が消える時期は、大雪の去年と大して変わらなかったということのようだ。ただ、家の回りの除雪は、格段に楽な年だった。
冬のあいだ、写真的には家に引きこもり状態。カメラバックの中の機材も、あっちに置かれたり、こっちの防湿ケースに移っていたりして、やや散乱気味。中古カメラとレンズが増えていたりもするし、野の花シーズンを前に、手入れと整理が必要だ。
基本はEFマウントレンズで、EOS20DとEOS630を持ち、時々F2フォトミックとペンタックスSPFも持ち出すパターンになるだろうか。
ただ、SPFもレンズSMC TAKUMA 55mm F1.8も、未だまともな試写をしていない。昨夜、モルトを張り替えたヤシカ エレクトロ35MCもある。。。。
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- 2007/03/31(土) 19:50:18|
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通勤カバンをヒザに置いて、キヨスクの袋に入れた缶ビールを飲みながら、時々虚空を見つめる、五十台半ば過ぎと思われるサラリーマン。
帰宅時間帯の勤務電車の中ででも飲みたい理由があったのだろうな。
別の理由で今日は私も昔の仲間としんみり飲みたい気分だ。
何人かからメールや電話が来た。みんな同じ気持ちなんだな。
- 2007/03/28(水) 20:04:55|
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日曜日。頼まれてよそのお宅の玄関のチャイムを、画像モニター機能付きのドアホンに交換した。
お駄賃代わりに死蔵カメラを貰ってきた。
その1

ヤシカ エレクトロ35MC
詳細仕様は未だ調べていない。後で追加することにする。
幸いなことに、電池4LR44が抜かれて、皮ケースの中に一緒に入っていたので、電池室の液漏れ被害もない。
弄ってみたところでは、ゾーンフォーカス式絞り優先EE方式のようだ。電池が入っていなくても、定速シャッターが切れるようになっているようだ。
このカメラ、その昔、当時のカノジョがデートの時に持ってきたことがある機種と同じもの。非常にコンパクトなのでハーフ版だとずっと思っていたのだが、35mmフルサイズだった。いま妻となっているカノジョも懐かしがっている。
保存状態は極めて良好。もちろん、モルトスポンジは崩れていて交換が必要だが、電池を入れての動作では少なくとも周囲の明暗に応じて、シャッター速度が変わっていることはわかった。
20070331 追記
主な仕様は以下のようだ。
35?フルサイズ
レンズ ヤシノンDX 40mm F2.8
絞り優先EE 1/500秒~4秒 ISO感度設定範囲25-1000
ゾーンフォーカス(目測)式
1972(昭和47)年7月発売、22800円(18000円という説も?)
電池が無くても切れるシャッター速度は、1/30ぐらいかな。いじったときの音の感じなので根拠はない。アクセサリーシューにシンクロ接点はないが、ストロボのシンクロコードを接点に接続すると、シャッター速度はちゃんとX接点速度に切り替わる。先ほど試写用のフィルムを入れた。ゾーンフォーカスなので慣れないとピンぼけを量産しそうだ。横幅をコンパクトにするために、距離計を省略したという割り切りカメラらしいが、絞り優先EEという高度機能とのあいだにミスマッチを感じる。
その2

WALZFLEX
これはもっと解らない。保存状態は、素晴らしく良好。皮ケース、フード、モノクロ用フィルター(黄)付属。
2眼レフであるが、作りはRichoFlex?Bよりは格段に良い。レンズはNitto Kogaku。シャッターはコパル、最高速度1/500秒。
またオモチャが増えてしまった。
- 2007/03/26(月) 00:16:21|
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ペンタックスSPFと同時に入手したSMC TAKUMA 55mm F1.8だが、被写界深度を表示するリングが割れていて、あて板を付けてエポキシ接着剤で固定することなどを試みたが、直ぐに外れてしまった。
あて板とリングに穴を開けてタップを切ってネジで固定することも考えた。
しかし、使えるのはM1以下の径のネジとなる。調べてみるとタップだけでも1本1500円ぐらい。M1ネジも入手はできるが購入単位が100本とか1000本とかで、値段も1000円以上になってしまう。
オークションで、フィルターネジが歪んだジャンク品が出品されていた。首尾良く落札できて、今日、ものが到着した。落札価格1000円。
写真左が今日到着したレンズ。フィルター枠の歪み以外は、そんなに悪くない。レンズのキズも汚れも少ない。何より、絞り羽根の戻りがスムーズなのが宜しい。元々のレンズは、絞り込んだ後の開放への戻りがゆっくりで、羽根をベンジン(ホワイトガソリン)を付けた綿棒で拭き取り洗浄のあと、6Bの鉛筆の芯の粉を微量付けて潤滑油代わりとした。少しは改善されていたが、今日到着したレンズの方が圧倒的にスムーズに動いている。
今日到着したレンズから、被写界深度表示リングをとってSPFに付いてきたレンズに移植しようと思っていたが、逆に、今日到着したレンズにフィルター枠の部分を移植した方が良いかも知れない。
レンズの掃除をしながらもう一度じっくりと考えてみよう。
20070331 追記
レンズのカビ・キズの状態、絞り羽根の動きなどから、後から入手したレンズにフィルタ枠と飾りリングを移植した。
- 2007/03/23(金) 22:40:39|
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土曜日(20070317)だった。
用足しの帰りに、クルマで夕方の田園地帯を久しぶりに走った。
例年より早めに、融雪剤の散布作業が始まっていた。

20070317 夜の訪れ
EOS20D / Sigma 18-50mm F3.5-5.6 DC
ISO200 絞り優先AE F8 (1/320秒)
RAW現像 DPP2.2 風景
久しぶりに広角レンズで空を撮った。
久しぶりに、写真をクリックすると少し大きめの画が出るようにしてみた。
もう少し記憶色として、夕焼け色を強調してみても良かったかもしれない。
分解整備したペンタックスSPFとSMCタクマー55mm F1.8の試写も未だできないでいる。その間に、割れたリングを貼り合わせたエポキシ接着剤が剥がれてしまた。
- 2007/03/21(水) 22:12:08|
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左上腕が筋肉痛。
心当たりはただ一つ。
卒業式での写真撮影・・・式典よりも生徒玄関や校門でのスナップ(もちろん我が子を中心とした)に重点を置いた軽装備。

FinePix1700でテキトー撮影
ボディEOS20D バッテリーグリップ付き(バッテリー2個内蔵)
レンズTAMRON SP AF 28-75mm F2.8
L型ブラケット
ストロボ National PE-320S
先ほど体重計で重量を量ったら、2.7kgほどあった。
当日は式典会場では、Sigma 70-300mm F4-5.6 Macro DGという軽量級望遠ズームを手持ちで使った。写真の構成で、レンズのみ装換。一脚、三脚の類は使用せず。
引きが取れないところでは、Sigma 18-50mm F3.5-5.6 DCを使用。
冬のあいだに、腕の筋力が落ちたようだ。暖冬で雪投げもほとんどしていないことも影響しているだろうか。とにかく、構えて支える左腕、上腕筋が今日になって筋肉痛。最近、一日おいてから出てくる筋肉痛。
- 2007/03/21(水) 21:58:12|
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眠かった。カメラ修理やその他諸々で、少し睡眠不足が続いていた。晩飯の時に、少し酒も飲んだ。
投稿を寝ながら書いていた。写真つけて、メモ書き程度で下書き保存にして寝たはずだが、公開になっていた。所々意味不明の文字が並んでいるのを今朝発見した。
下の記事は、修正版。

昨日のことだ。小学校の卒業式だった。月日の流れは、年々歳々、加速度的に早くなっている。このままでは、明日の朝、目が覚めたら足腰の立たない爺さんになっているかも知れない。

ニコン D2xに純正の長玉。足下には踏み台にもなる銀箱。三脚は、脚に目盛り線が付く。プロ仕様の装備だ。何故か三脚座付きのレンズなのに、ボディを雲台に乗せている。バランスの悪さは、雲台の力でカバーしている感じだった。式が始まる前に、自分の位置どりとして、奥の大太鼓の少し前を確保。その時に確認。クイックシューが雲台とボディに付いていたので、レンズの三脚座を使わなかったようだ。
卒業証書授与の時には壇上に1名、壇の下脇に1名、そして、このカメラで1名。カメラマン3人体制。学校が契約している卒業アルバムとかも作る業者さんだろう。
式の後、クラスごとに保護者も入って記念撮影があった。6×9版(富士フィルム)で2枚。最後の保険として、EOS5Dと赤帯レンズで一枚。

この街は、自校炊飯という市長の政策で、今、一部の人たちが盛り上がっているようだ。時々、反対派のビラが郵便受けに入っている。自校炊飯というのは、給食の御飯を、学校で炊くこと。政策の細かい数字を見ていないで、直感的に言っているのだが、、、確かに、衣食足りて礼節を知るという言葉もあるように、食うことというのは生きることの基本ではある。ただ、厳しい財政状況で限られた予算の使い道として、第一優先で取り組むべき事なのだろうか。
錆びてボロボロの鉄琴、いつも床が濡れていて臭い便所、便所の隣から運ばれてきて、そこはかとなく便所の香りをまとっている食器、給食費や教材費を払わないバカ親のため自腹で充当している教職員への金銭的補償・・・先に予算処置をしたほうが良い項目というのはあるような気がする。
- 2007/03/20(火) 23:07:24|
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SMC TAKUMA 55mm F1.8の無限遠の焦点確認を行った。
1.三脚にSMC TAKUMA 55mm F1.8を装着したボディを固定。ケーブルレリーズを付けて、シャッター速度バルブ、絞り開放としてシャッターを固定。

もちろん、レンズは無限遠の位置に固定して遠距離の被写体を捉えておく。
2.使う道具。Peakの10倍ルーペ。目盛り線が入っているもの。昔々、うんと若かった頃、選択エッチングで作った半導体メサの断面の光学顕微鏡写真からメサの高さや幅を計測するのに使ったもの。ここ数年は、リバーサルをじっくりと観察するのに使っている。

目盛板のところにトレーシングペーパをゆるみたるみのないように貼る。
3.バルブ・開放としたカメラのフィルムレールに上のルーペを当てて、トレーシングペーパ状の結像を観察する。レンズの無限遠の位置とのずれを確認する。

4.実際にどんな像が見えているかというと・・・こんな感じ。

確認してみて、再調整は必要ないという結論になった。
- 2007/03/18(日) 19:07:36|
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ペンタックスSPFの分解整備も最終局面。

裏蓋勘合部の溝へのモルトスポンジの貼り込み。
ロータリーカッターを使うようになってから、モルトの切り出しはずいぶんと楽になった。以前は、医療用のメスや細工カッターという刃先の鋭いカッターを使ったりしていたのだが、狙った太さで一様に切り出すのはなかなか難しかった。
裏蓋のモルトは、ほとんどの場合、両面テープなしのものをボンドGクリアを使って貼り付ける。使い捨ての注射器にボンドを吸い上げて、溝に適量を塗布する。針は工業用の針を使っている。
両面テープ付きのものも、溝とテープにアルコールか水を付けて粘着力を一時的に失わせると、貼り込むときにテープが溝の側面にくっついて上手く貼れないということが無くなるのだそうだ。

外した裏蓋の蝶番をネジでしっかりと止めて、剥がした皮を貼る。元の黒い皮ではなく、ワインレッドの皮にしてみた。今日は帰りが少し遅くなることも予想されたので、皮の切り出しは昼休みに会社の机でスイスイと・・・・帰宅後、モルト貼りの後に貼り付け。セルフタイマーのつまみを元に戻して、ボディは一応の完成を見た。
「おしゃれに赤い皮で仕上げてみたよ」と家人に見せたが、「ふ~ん。。。早くお風呂に入って・・」とかわされた。ファインダーで見る限り、レンズの無限遠も合っている感じがする。フィルム面にスクリーンとルーペをおいての無限遠確認調整は取りあえずおいておいて、試写したい誘惑。
空シャッターを切る音が、なかなか宜しいと自己満足の世界に浸って今日は寝る。
- 2007/03/17(土) 00:38:54|
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フランジを戻して、外した配線を元の場所にハンダ付けする。配線を外す前に撮影した写真が大変役に立った。ボディの後ろ、トレイの中の黒い物体は、塗装も乾いてモルトを新たに鉢巻きのように巻き付けたペンタプリズム。

プリズムを納めて、プリズム押さえのスプリングをかける。いよいよ軍艦をかぶせて最終工程となるのだが・・・フランジの下側に一部劣化したモルトが残っていて、張り替えを忘れていたことに気がついた。フランジを外して劣化モルトを清掃して、新しいモルトを貼り付けた。

底蓋も閉めて、巻き戻しクランク周辺、シャッターダイヤル周辺、巻き上げレバー周辺を順番に元に戻して、本日の作業は終了とした。残りのネジは、裏蓋を止めていたネジが4本。セルフタイマーのつまみとカニ目のみとなった。
シャッターは順調に切れている。
残った工程は、フィルム室のモルト貼りと、皮の張り替え。明日の夜には仕上がるかも知れない。妙に嬉しくなってきた。ボディが仕上がったら、レンズの無限遠調整をこのボディを使って行うことにする。
- 2007/03/15(木) 23:58:22|
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ペンタプリズムの補修塗装が乾くのを待つあいだにSMC TAKUMA 55mm F1.8の分解整備を試みた。

これは、割れていた被写界深度表示リング。11日の日曜日に、0.3mm厚のアルミ板を短冊状に切り、エポキシ接着剤で貼り付けておいた。はみ出した接着剤を切り出しで削ってみたところ。取りあえずリングの形にはなった。

後玉ユニットを強い光に翳してみると、後玉の内側にカビが見られた。レンズも分解して掃除する。

レンズホルダーから外して、水洗いした後のレンズ。2群5枚(6枚?)、後玉の2つめが貼り合わせレンズになっているようだ。乳酸菌入りカビ退治洗剤と住居用洗剤を使って洗浄した。
左から、前玉、2枚目(枠から外さず、洗浄等せず)、3枚目、後玉ユニット・・貼り合わせレンズ、後玉。有機溶剤(無水エタノール)つけ置きからの乾燥は行えなかった。後玉が明らかに黄色みを帯びている。まさかそんなはずは無いが、放射能レンズだったりして。

ヘリコイドもグリスアップした。今日は二硫化モリブデングリースを、化粧で目の回りを弄るときに使うスポンジアプリケータを使って厚めに塗った。

組みあげてみた。無限遠の焦点位置の調整が必要だ。ちゃんと無限遠での調整が必要なのだろう。
- 2007/03/14(水) 23:59:45|
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20070313の作業
ミラーボックスをフレームに戻し、各速度でのシャッター動作を確認したので、次はフォーカッシングスクリーンと、メータ、ファインダー回りを清掃、モルトの貼り直しを行った。
分解時は、基板、メーターはフォーカッシングスクリーンのユニットからは取り外さずに、一体でボディから外した。さすがに細かいところのモルト清掃はそのままでは難しいので、ユニットからメーターを取り外してスクリーンユニットを更に分解した。

ここにも、プリズム回りと同じく茶色のベタベタに変質したモルト?が使われていて、清掃が大変でだった。どうも黒色のモルトはボンドで接着されているが、茶色のモルト?は、両面粘着テープで接着されているようだ。そして、この茶色の変質物質は、周囲を腐食する力が強いのかも知れない。ファインダー窓の付いている外郭は、アルミダイキャスト製で腐食もあまりみられないが、スクリーンとコンデンサレンズを納める枠と押さえバネとスペーサーの役目を担う四角い金属枠は、材質が黄銅のようなのだが、ここに付着している茶色変質物質は、この黄銅に緑青を発生させていた。
分解してエタノール綿棒、ウエスなどで徹底清掃。スクリーンとコンデンサレンズには、ミラー受けモルトのカスとプリズム側の茶色モルトがついていたので、中性洗剤で洗ったのち、無水エタノールに漬けて脱水し強制乾燥とした。

メータの回りにも茶色モルト?が、たっぷり使われていたが、メータの針に気をつけながら清掃し、1?厚(テープ付き)圧縮モルトを使って養生して組み上げた。
ここは、分解時に固く締められたネジにねじ緩め剤を買って対応した場所だし、焦点あわせのために精度が必要な場所だと思うので、ネジの先端に希釈オイルを付けてからしっかり締め込んだ。
後はプリズムを載せ、レンズマウントのフランジを取り付けて基板配線を元に戻せば、軍艦を元に戻すことができる。
20070314の作業
プリズムに鉢巻き状に巻かれた「茶色変質モルト」の清掃と、貼り直し。フレームとの隙間を埋めて、ガタツキを押さえるためにはどうしてもモルトが必要なようだ。


こんな風に、一周ぐるりと微妙な曲線で貼り付けられている。
黒塗装の下に、蒸着ミラーがあるという。無水エタノールで湿したウエスと竹べらで慎重に落として行く。茶色のベトベトは、一部エタノールに溶けながら落ちていくが、その下のテープがまだ粘着力を失っていない。

テープを剥がしたら、側面の塗装を一部道連れにして剥がれてきた。左右両方の側面の塗装が剥がれた。一瞬、顔色も青くなったと思うほどのショックだったのだが、よく見ると下に見えるガラス面が鏡面ではなく磨りガラスになっている。スクリーンユニットに載せてファインダーから確認したが、視野の側面の黒色に見える部分だ。スクリーン像を反射させて正立像とする鏡面ではないようだ。

つや消し黒のアクリルスプレー塗料を、少量ビニール袋の中に吹き付けて溜まった塗料を、綿棒で剥がれた部分に載せた。しっかり乾燥するまで作業中断。
今日は、耳の下側から頬にかけて腫れて軽い痛みが出てきて、病院へ寄って早帰りしていたので、作業時間がある程度取れるため、ペンタプリズムのモルト張り替えが終われば、一気に軍艦を閉じるところまで行けるかと思っていたのだが、思わぬ伏兵だった。(顔の腫れは、耳下腺炎だという。発熱を伴うウイルス性のものが「おたふく風邪」だと言うが、熱はないし、おたふく風邪は子供の頃にやっている。風邪が長引いたあとに、雑菌感染を起こすことも良くあるとのことだ)
塗料の乾燥を待つ間、分解したままになっているSMC TAKUMA 55mm F1.8の方を少し面倒みることにする。
- 2007/03/14(水) 18:33:42|
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DXコードというのは、35?とAPSフィルムのパトローネの特定の部分の塗装を行わず電気的な絶縁のない状態を作り、カメラに装填された時に、フィルム室の端子がパターンを読み取って、フィルムの感度や枚数をカメラにセットすることができるようにしたコードのこと。

ダイソーで売ってる100円コダックのフィルムのDXコード部分はこんな感じ。
なんで急にこんな話を書いているかというと、
おともだちが超露出アンダーの写真をフィルム一本分作ってしまいその原因がどうも、フィルム装填時にカメラがDXコードの読み取りに失敗してとんでもないISO感度を自動設定したのではないかという話になっているからだ。
お友達が自分のブログで、EOS5QDのDXコード読み取り用接点の写真を見せてくれているのだが、クロムメッキ風の半球状の接点で、接触面積も少ない形になっていて、自分の持つEOS630QDの当該部分とは趣を異にしているから。EOS5ではパトローネとは点で接触する形体だが、630QDでは、半球を上から押しつぶして円周を作り接触面積を稼ぐという感じだ。しかも、金メッキ。実際のところは金色っぽいただのメッキかもしれないが、電気的接続に関しては金メッキの方が宜しいであろう。

EOS630のDXコード読み取り接点のアップ
子供からEOS1000QDを回収してDXコード接点を観察しようと思ったら、フィルムを入れたばかりだったので、そのままにしておいた。
パトローネのDXコードの撮影をしたくなり、ダイソー100円フィルム他、手元のフィルムを探した。

DXコードの無いフィルムが4本も手元にあった。レンズ付きフィルム撮りっきりコニカミニに内蔵していたフィルムだ。使い捨てカメラのストロボで遊ぶのに分解したときに出たもの。DXコードの代わりにバーコードが印刷されている。
- 2007/03/13(火) 00:43:11|
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ミラーボックスにモルトを張り、フレームのミラーボックスの勘合する部分にもモルトを張ってから、元の位置に戻した。
シャッター速度を色々に変えてシャッターを切る。低速でガバナーのじ~っと言う動作音が聞こえ、後幕が走行してミラーが戻る。ミラーが上がったまま戻らなくなるということはなくなった。スローガバナーユニットをホワイトガソリンのお風呂に入れたあと、給油した効果覿面。嬉しくなった。
嬉しくなりすぎて、ミラーボックスの側面のメカ部に給油するのを忘れたことを思い出した。希釈オイルを注入針を使って隙間から可動部に少量塗布した。
底面のギアの軸にも希釈潤滑油を給油。シャッターの動作を改めて確認して本日の作業はここまで。あとは、細かいところを清掃しながら、ゆっくりと慎重に外したユニットを戻して行く工程となる。シャッター幕は、隅に白いカビのあとがあるが、穴は無いようだし交換はしないで使ってみる。
プリズムを鉢巻き状に巻いている茶色のベタベタの正体がまだ解らない。ウエブ検索で引っかかってくる分解修理事例は、SPFではなくSPが多いが、このような茶色の物質に言及されているものはない。プリズム固定のモルトによってメッキ腐食が発生してファインダー内に黒横線が入っているという事例はあるので、プリズムの固定にモルトに類するものが使われてるのは確からしいのだが・・・
まあ、プリズムを戻してみてガタが出るようならば、モルトスポンジを貼るしかないのだろうし、貼ったモルトが悪さをするのは遙か未来のことだと割り切るか。
- 2007/03/12(月) 23:59:48|
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スローシャッターのタイムラグを作り出すスローガバナーユニットは、ミラーボックスの真下にあり、低速シャッター時のミラーの戻りが不安定という状態からすると、清掃・注油をぜひ行いたい。やはりミラーボックスを外してみることにした。

精度は未確認だが、新品電池で露出計メータは動いていたので、基板とメータ・CdSのユニットはフォーカッシングスクリーンとコンデンサレンズと結合したまま外すことにした。 シャッターダイヤルからの配線2本と、ホットシューへの配線2本をハンダごてで外す。
基板の下側、電池室やミラー室からの配線も基板の接続先を記録して、はんだごてで外す。

ミラーボックスユニットを外した状態
上のフォーカッシングスクリーンユニットを外すと、ミラーボックスを止めている4カ所のネジが見えるのだが、不思議なことに正面から見て右手前がマイナスネジで、残り3本はプラスネジだった。このプラスネジが非常に固く締め込まれていた。ここでもCRC-556を爪楊枝で少量塗布して、その間にドライバーを一本買いに行った。精密ドライバーの軸の太さではトルクが全く足りないためで、太めの軸のプラスドライバー(0番)を調達した。
ここのネジは、逆ネジを使っているのかと思うぐらい固い。左手でボディを支え、右手でドライバーを持ち、顔も動員して押しつけながら慎重に回す。0番のドライバーの先が、ネジの溝よりも若干尖っているようで滑って溝を舐めそうになった。何とか2本は緩んだが、左手前の1本がどうしても緩まない。
再び近所のホームセンターに出動。穴の潰れたネジも回せますという滑り防止剤を買ってきた。
(余りに効果てきめんだったので、写真載せます)

パッケージは、今日の燃やせるゴミに出してしまったようだ。
極少量をドライバーの先につけて、再度挑戦。ギギっと小さな音がして、固着していたネジがあっさり緩んだ。この部分は、アルミダイキャストの筐体に切ったタップ(ネジ穴)に、スチールネジが使われているため、アルミがネジに粘着していたのではないだろうか。巻き上げレバーのカニ目に続く、ネジ固着での撤退の危機だった。
ネジが固着して回らないときは、無理は絶対禁物だ。ネジの穴を舐めて潰したり、クビがねじ切れたりしたらその時点でアウト。それにしても、滑り防止剤の効果は素晴らしかった。
あまり分解のノウハウや外すネジの場所などは詳しく書いていない。それは、この機種を何台も分解整備した経験を基に、詳細に説明された先人のサイトがあるからだ。
ただ、これは書いておこう。ミラーボックスを外すときに、シャッター膜の真上辺りに見える2本のネジは触ってはいけない。ミラーボックスは、この円筒では固定されていない。穴に円筒がピッタリ填って、位置決めをしているので、このネジを弄るとミラーの位置がずれてしまう。一眼レフでミラーの位置がずれるということは、即ちフォーカッシングスクリーンでの焦点位置とフィルム面での焦点位置がずれてしまうということ。
ミラーボックスを外すには、少し持ち上げるようにしながら、慎重にこちょこちょと揺するような感じで動かしているとポロッと外れてくる。側面にあるシンクロ端子の基板の配線が引っ張られるので少し注意が必要なぐらい。基板を止めているネジ、2カ所を外すとミラーボックスは晴れて自由の身になった。

外したスローガバナーユニット
ミラーボックスが外れると、その下に問題のスローガバナーユニットがあった。
取付ネジが底面に2本。1本は三脚座が邪魔をするので、まずは三脚座を外す。そのあと、取付けネジを外すとユニットごと簡単に取り出せる。
洗浄のため、ホワイトガソリンの中に漬け込んだ。ベンジンを使うというのだが、染み抜き用のベンジンが少量しか手元になく、今回はキャンプ用のコールマン、ホワイトガソリンで代用。もともとベンジン=粗製ガソリン(ナフサ)で、ほとんど同一成分だ。うっすらと青に着色されているのが気にはなるが、染み抜きベンジンには界面活性剤が入っているものもあるし、ジッポーライターのオイルを買いに行くのも面倒だし。。。

精密機械用潤滑油ラウナ#40
ネットショップに注文していたカメラ用のオイル。今、上の洗浄油のことを書いていてふと思った。洗浄するベンジンの純度や不純物などについては、あまり拘っておらず、ガソリンコンロ用のホワイトガソリンを使っているのに、潤滑油はカメラ専用のオイルを購入・・・これ、考えてみたら使うときにはホワイトガソリンで希釈して使うのだった。趣味のリストアだから、ミシン油でも良かっただろうか。
ショップからの発送情報(伝票番号)の連絡で、状況がインターネットで追跡できる。ゆうパックだったが、午前7時40分、市内の集配局に到着。配達完了21時・・・遅すぎるよ。家は留守にしていなかったし、チャイムが鳴っても解らない大邸宅でもないのだが、配達時不在の連絡票が入っているというおまけ付き。一度出てしまった配達員には、局に戻るまで連絡もつかないのか、午後7時を過ぎて一度局へ戻ってから改めて配達出動らしい。宅配便の細やかさよりは少しサービス水準が落ちるかな。
届かないならば、スローガバナーユニットを乾燥させて、部品を整理して本日の作業終了と思っていたが、ものの到着で欲がでた。
化粧品移し替え用の注射筒で、約15%ぐらいにホワイトガソリンで希釈したものを、可動部と歯車の軸支え部に給油した。揮発性の高いベンジンやホワイトガソリンで希釈して、少量を注射針で塗布すると、溶剤として使ったベンジンが揮発した後に、少量の潤滑油のみが残るのだそうだ。

セルフタイマーユニットも外してみた。
セルフタイマーユニットは、特に動作に問題はなさそうだったので、ガソリン漬けはせず、要部に注油するだけとした。
タイマーユニットの下には、基板が一枚付いていた。シャッター、ISO設定ダイヤルへ行くにしては基板についている電極が立派すぎる気がするし、シャッター速度情報の抵抗値は、ペンタプリズムの上を通った黄色と黒の配線で露出計基板まで配線されていた。

ミラーボックスの劣化したモルトスポンジの状態
平たく削った竹製の割り箸でこそげ落として、アルコールで湿らせて暫くおいてまたこそげ落とす。ボンドにアルコールが浸透すると、柔らかくなって取れやすくなる。竹の割り箸だとある程度の固さもあり、マイナスドライバーと違って塗装を剥いだり、傷を付けたりということもなく使いやすい感じだ。普通の割り箸を使ったこともあるが、少し柔らか過ぎる感じがする。
ボディのフレームにも劣化モルトが残っている。ミラーボックスと合わせて清掃して、本日の作業は終了。
大きなユニットは、蓋付きのポリプロピレン製ケースにしまう。
外したネジや小さな部品は、100円ショップで売っている、薬飲み忘れ防止用のケースに分類して保管している。

分解した順番に、ブロックごと番号をつけて仕切りの中に納めていく。蓋にマジックでどこから外したものかを書いておく。あわせて、各ブロックのネジを外す前に、デジカメで撮影しメモとしている。
今のところ、行方不明になった部品はないのだが、軍艦を外した時に、出所に自信のない銅の小さなOリングが1個と、巻き戻しハンドルの辺りで直径1ミリぐらいの鋼球が一個見つかっている。これが一寸だけ元々収まっていた場所に関して自信がない。
- 2007/03/11(日) 23:59:59|
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シャッター巻き上げ軸のカニ目ネジが、固着してゆるまない。CRC-556を少量垂らして一晩おいたが、やはり堅い。手持ちのカメラオープナーでは対応が難しそう。昨夜、塗った556の量は、爪楊枝の先にほんの少しだったが少し増量してさらに放置。
その間に、寸法を測ってカニ目回しを作る。

短軸のマイナスドライバー(6mm)を焼き鈍して、先端を幅7mmのところまで電動グラインダーで削る。後はヤスリで切れ込みを入れて形を作り、厚さを調整して一丁上がり。ガスレンジであぶって焼き鈍したけれど、今回は最初にグラインダーで削っているので、その熱でも焼きが戻ったのか、ヤスリでの加工は予想外に楽だった。
所用で外出したこともあり、朝一番のCRC-556増量から8時間後、最初のトライから18時間後に手製カニ目回しによって無事に外すことができた。

その後は、比較的順調に進んだ。ペンタプリズムを外したところ。プリズムがおさまるフレームに光線漏れを防ぐためだろうかシール剤が貼り付けられているのだが、モルトスポンジとは違う材質である。ただ、ボロボロになっているので組み立て時には何か対策が必要だろう。

ペンタプリズムを外すと、ファインダーを取り囲むようにCdS(硫化カドミウムセル)が見える。左右が測光用で、上にあるのがフォトスイッチ用のCdSだろう。測光用のCdSは、キャンパッケージに入っていないように見えるのだがそうだろうか。

マウント開口部、フランジ内側にSMCタクマーレンズの絞り設定値を抵抗値として伝達する摺動抵抗が入っていて、フランジ上の小基板からリード線で巻き戻しクランク軸の周辺の基板まで導かれている。この結線を外して、フランジのネジを5本外すとフランジが分離する。
今日の作業は、ここまでとした。フォーカッシングスクリーンユニットを外して、ミラーボックスを取り外すところまでやった方が良いのか研究の余地がある。撮影可能な状態にするためには、スローガバナーの動きを確認して給油してやる必要があると思う。ミラーボックスを外さずに何とかならないものかと思案中。給油用のオイルは、今、輸送中。日曜日の午後ぐらいには到着予定なので、それまで構造を研究する時間はある。
- 2007/03/10(土) 23:59:59|
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検索サイトから飛んできた方へ:
一連の記事のうち、分解を始める前のSPFとレンズの状態は、
こちらに記述しています。

金曜日の夜、皮を剥がして、裏蓋を外し、フィルム室の溝のなかの劣化したモルトスポンジを掃除するところまでやっておこうと思った。モルト交換は何度かやったことがあるが、一眼レフの軍艦を開けたりフランジを外したりするのは初めての経験。スローガバナーの油切れが何とかなればメカ部は快調に動き出しそうな期待があるので、手順を確認しながらゆっくりとやる。
ネットショップで、カメラ用のラウナ精密機械油(40番)も注文した。週末には到着しそう。
皮剥は、簡単に終わった。剥いだ皮の裏に残ったボンドの残滓は、子供が面白半分に掃除してくれた。夕食後、テレビを見ながら居間のテーブルで作業をしたので写真はない。
順調に皮剥が終わり、酷い状態になっていた変質したモルトと接着剤も1センチ角に切ってアルコールに浸したウエスを大量に消費して、清掃終わり。順調に行ったので、軍艦(上ケース)を外すところまでやっておこうと思った。土曜日は、予定があって、日中の作業時間が取れないのだ。
SPの分解手順を克明に写真入りで説明しているウエブサイトと、大関通夫著「やさしいカメラ修理教室」を参考に、シャッター巻き上げレバーを外すところから始めたが、カウンターダイヤルの下に隠れたカニ目が固着して回らない。

ジャパンホビーツールの小型カニ目回しでは、腰が弱くて穴を舐めてしまいそう。逆ねじになっていることは知っている。
軍艦開放作業開始5分で最初の壁に当たる。取りあえず、別容器に取ったCRC-556を少量塗布して朝まで放置することにする。
レンズ SMC TAKUMA 55mm F1.8も、被写界深度表示リングが割れているのを何とかしないと使いにくい。前玉の銘板にテーパーゴムを当てて回したら、するっと回ったので、外してみた。大変分解しやすい巧妙な構造で恐れ入った。

フォーカスリングもネジ3本で外れ、問題の被写界深度目盛りのついたリングを外した。

アルミ(ダイキャストかな。切削かも知れない)のリング。見事な断裂。断裂面が不整面なので瞬間接着剤は効かないだろう。応急処置に貼り付けた60μm厚のアルミ粘着テープは、リングが開こうとする力に負けて伸びて切れてしまった。そもそもリングがこの状態で、断裂面が離れているということは、断裂するときかその後か、両方か、、リングを開く力が働いて変形したままになっているということだ。何故このような状態になったかは不明だが、無事な2カ所のイモネジの穴の周辺にも、塗装が剥がれた後がある。このレンズ、ざっと見て外観で回せそうなネジは、このリングについているイモネジしかないので、このリングを外すところから無理な分解を試みた人がいるのかもしれない。
- 2007/03/09(金) 23:59:59|
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ペンタックスSPFは、写真を撮るという行為に関しては電源(電池)は必要ない。巻き上げレバーを動かして蓄えられたバネの力と巧妙に配置された歯車やリンクの動作によって、ミラーをアップし、自動絞りを動かし、フォーカルプレーンシャッターを走行させフィルムへの露光を行う。シャッターの後膜の走行が終わったら、ミラーと絞りが戻る。
ただ、内蔵された露出計を動作させるためには電池が必要。
オリジナルの電池は、水銀電池H-D(MR9)型で、公称電圧が1.35Vとなっている。今回、電池室にオリジナルの電池が入っていた。

左から、HD型水銀電池 / 酸化銀電池 SR44 / HD代替アルカリ電池 P625U(LR9)
円筒に0リングを巻き付けたような妙な形をしているが、これが電池室のフタに良い具合に収まる。水銀電池は、水銀の環境に与える影響を考慮して何年も前から国内での製造販売が行われていない。
代替手段としては、3つある。
一つは、似たような電圧のボタン電池を使う。入手しやすいのは、SR44、SR43などの酸化銀電池(公称電圧1.55V)か、同サイズのアルカリ電池LR44、LR43など(公称電圧1.50V)。近所のダイソーで、酸化銀電池は1個入り、アルカリ電池は2個入りで税込み105円である。
ただ、並べてみて解るように、直径が相当違う。電池室内部でがたつかないように何らかのスペーサーが必要。ペンタックスでは純正アクセサリーとして、このスペーサが用意されていたらしいが今はもう入手できないという。その実態は、ただのプラスチックのリングだったらしい。
適当なリングがなかったので、実験的に釣り用の板鉛を切って巻き付けてみた。実用上は問題なし。ただし、外周とマイナス極とのショートには注意が必要。
2つめの代替手段は、全く同一形状のアルカリ電池を使う。Valta社が製造している。札幌でもヨドバシカメラとビックカメラにはある程度の数量、陳列販売していた。ちなみにヨドバシが105円。ビックが90円だった。外形寸法は全く同一なので、電圧の違いを考えなければ、そのまま使える。
3つめの代替手段は、電圧変換機能の付いたアダプタを使うこと。これも札幌のヨドバシカメラとビックカメラには在庫あり、陳列販売中。中にSR43を入れて使うという。ただし、値段が2300円程度と、非常にお高い。恐らくは、シリコンショットキーダイオード1個ぐらいを直列に入れて、順方向の電圧降下を利用しているだけだろう。基板や金型の償却は終わっているだろうし、ショットキダイオード自体の値段は、アマチュアが電子工作用に数個買うレベルでも一個数十円というところか。ただ、設備のないところでDIY工作的にものを作るのには、それ特有の難しさがあり、材料は安くても、工具を買っていたら作ろうとしたものを買うのよりも何倍もお金がかかったということは枚挙にいとまがないほど(少なくとも私は)いつも経験している。
露出計をきちんと動作させるためには、これを使う必要があるのかというのを検討する必要がある。なにせ、実物は見たことがないが、製造メーカであるペンタックスが、ただのプラスチックのリングで良いと言っているのだ。
世の中には、先人が常にいるもので、
ペンタックスSPFの露出計の実回路を追いかけて、回路図に起こしてくれている方がいらっしゃる。ありがたいことに、動作の説明もして頂いている。
これを基に、ファインダーに光が入ると自動的に回路のスイッチが入るというフォトスイッチの部分や、CdSセルの並列部や感度バラツキ調整など、動作原理の本質部分ではないところをカットして、書き直してみた。

ホイートストンブリッジ回路のようになっていることを予想して、それらしく書き始めたのだが、どうも感じが違う。メータは、コイルが分割巻きされた差動入力形式だという。この図で言えば、CdSを経由して上側から流れ込む電流と両側の抵抗12kΩと、絞り・シャッター速度に対応する可変抵抗(摺動抵抗)の並列回路を通って、下側から流れ込む電流が等しければ、メータの針は中点。バランスが崩れたら、その方向に針が動く。CdSという素子は、光の強さに応じて抵抗値が変化する素子だから、光の量が一定ならば、ある値の抵抗と考えて良い。シャッター速度をセットする・・・即ち、VR1をあるところで止める。絞りリングを動かして、VR2を変化させてメータ電流のバランスが取れるところを探す。あるいはその逆に、絞りを先に決めるか・・・
シャッター速度と絞りの積が一定であるというのが、EV値の考えだから、あるEV値についてはR1の系とR2の系の並列回路の合成抵抗が同じという考えに基づいた回路だろう。この並列回路を等価な可変抵抗一つに纏めて書き直すと下のようになる。

メータの左右から流入する電流の比率のみが問題で、電池電圧が多少変わって電流値そのものが変動しても露出測光値には影響を与えない。電池放電に伴う内部抵抗の増加などによる、経時的な電圧変動に対しても安定している回路だと言える。シンプルな回路で素晴らしいと思う。
回路形式と動作原理からすれば、1.35Vでも1.55Vでも1.5Vでも全く問題のない回路だと結論する。
回路定数が一定(即ち入射光量・ISO感度・シャッター速度・絞り値が一定)である場合、電源電圧の変動でメータの中点はずれない。ただし、適正値から設定がずれている場合に、メータ針が振れる大きさは、電圧変動に応じて変化するが、これは相対的な問題であるから、指針を中心に持っていくという場合には無視できる。
製造メーカであるペンタックスが、ただのプラスチックの輪っかで良いと言っていたのは、その通りなのだ(メーカだから当たり前か)。
電池の違いで露出測光値が0.5段(半絞り)程度ずれるから、電圧変換が必要だという話が載っているホームページやブログも見たことがある。ただ、考慮しておかなければならないのは、CdS(硫化カドミウムセル)という素子の精度は、もともと大したものではないということ。当時の露出計の表示は、撮影者に対するシャッター速度と絞りの組合せの目安を与える程度のものだということである。
0.5段のずれ・・まったく問題にならない範囲だろう。恐らく同じ型式のカメラの個体差としてもそれぐらいの差は出てくるだろうし、電池の消耗度合いによっても、温度環境によっても、カメラ内部の摺動抵抗の状態によってもその程度の誤差は発生するのだから、無視できるだろう。だいたい平均測光で0.5段のずれなんてズレのうちに入らない気がする。
1.55Vの酸化銀電池(SR44 SR43など)を使っても、内部回路が壊れるなどということもないだろう・・・と言うか、そんなことで壊れていたら製品にならない。
注)上記の議論は、ペンタックスSPFの露出計回路を基にしている。回路形式が異なる場合には、電池電圧の差が顕著に影響を与える可能性もある。チラリと見たニコンFTnの露出計回路図では、若干の影響が出そうな感じがした(詳細には追っていない)
底板を開けてみたら、底板の電池室の周りには空間がある。どうしても1.35Vに拘るのならば、電池室からの配線を外して、直列にシリコンショットキーダイオードを挿入するという手があるな。
- 2007/03/09(金) 22:57:10|
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Pentax SPFを本格的にレストアするためには、もう少し準備が必要。油ぎれとなっているミラー駆動系に使うのに適したカメラ用潤滑油が入手できていない。今日、ヨドバシカメラのネットショップで購入手続きをした。明日あたりから、フィルム室のモルト清掃を始めようかと思っている。
同時並行的に、白色LED20個によるマクロリングライトの製作構想も固まってきた。ハクバの広角用金属フードに仕込んでみるという構想である。
回路図は、ずっと以前に書き終わっている。何も難しいことはしない。初めはせっかく覚えたPICマイコンで何かやろうかと思っていたが、今は、単純にスイッチと可変抵抗で、半分ずつ点灯・明るさ調光ができるようにしている。

基板パターン図
回路図からプリント基板図にした。外側がGND。
問題は、基板の円形・ドーナッツ状の切り抜きだろう。不思議なもので、図面を書いて見るとできそうな気がしてくる。
- 2007/03/08(木) 23:56:08|
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問題:
円周率が3.05よりも大きいことを証明せよ(東大理類前期)
首都圏の電車に掲示されている予備校の中吊り広告だと、そちらで会社員生活をしているお友達が、通勤電車からメールしてきた。
円周に内接する正多角形の辺の総和で、円周を近似した極限が円であることから、近似式の一般形を導いて、ある段階で、3.05という具体的数字に近い近似値が出てくれば証明できたことになるという方針を直感的に得る。受験テクニックとしての答案としてはどうかは知らないが、今、書ける答案としては、こんな感じだろうな。
答案作成上の問題は、今の自分には、証明するのに関数電卓が必要だと言うことだ。半角公式を忘れてる。関数電卓持ち込み可なら、直ぐできそう。不可ならば、、、三角関数の半角公式が思い出せずに手こずりそう。
45度(π/4 rad)の2のn乗分の1を数値で出すことが必要になる。半角公式を思い出せなければ、詳細に証明アルゴリズムを記載して、高い部分点を貰えるようにアピールする答案を作るのだろうな。東大の採点方針として、思考プロセス重視とするのか結果を重視するのかよく解らないけど。。

ざっと殴り書きしてみた。他のアプローチはあるだろうか。
クリックすると、少し大きめにはなるが、字が小汚くて恥ずかしい。
ゆとり教育が騒がれた頃、円周率を「およそ3」と小学校高学年で教えるということが論争の的になったことがある。その時期、子供の算数の教科書をチラリと眺めた。三角関数(sin(45deg))を知らない段階であるが、ブラックボックス的関数として、中心角があったとき、ここの長さはsin(α)/rとなり、sin(α)は関数電卓で、こう計算するということを教えてあげれば、本質を理解している小学生・中学生は解けるかも知れない。
- 2007/03/07(水) 12:35:38|
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2週間ほど前、立ち寄った中古カメラ店で、ペンタックスのスーパータクマー35mm F3.5というM42マウントのレンズを入手した。
EOS20Dと組み合わせると、小型軽量コンパクト。通勤カバンに入れるのに、レンズの凸型の出っ張りが邪魔にならない。少し甘めの写りは、RAW現像でシャープネスを効かせればよろし・・
それ以来、何となくM42マウントが気になっていて、Carl Zeiss Jenaなどの旧東ドイツ製レンズやロシア製レンズを眺めていたり、ペンタックスの名機を調べてみたりしていた。
縁があったのか、SMC TAKUMA 55mm F1.8付きのペンタックスSPFが入手できた。ケースに入れられたまま押し入れの中で死蔵されていたらしい。
ものの状況1:ボディ

(EOS20Dと、今回のボディに付いてきたSMC TAKUMA 55mm F1.8で撮影)
オリジナルのケース・ストラップ付き。
皮に汚れあり。細かいところに汚れの付着、チリの入り込みあり。
モルトは、交換必要。ミラー受けのモルトは、ほとんど残っていない状態。
シャッター膜に薄いカビの付着あり。
ファインダー/ミラーに多少のゴミ付着。恐らくミラー受けモルトのカス。
電池室・液漏れ腐食等無し。HD型水銀電池が入っていた。これで液漏れなしはラッキーである。
電池のアダプタを何とかしなければならないが、オリジナルの外形見本があるのは考えるのに楽だ。
露出計メータ・・外部からリード線を使って1.5V与えたら動作した。
シャッター・ミラーは、動作しているが若干問題あり。
全体的に、機構部は油切れか、可動部への油分ホコリ混合物の付着があるのだろうか。
フィルム巻き上げ機構が、若干重い感じがする(本来の状態は不明だが)
シャッターは、全速動作はしている。ただし、1/30秒以下での動作は不安定。
ミラーがアップしたまま戻らないことが、低速側で時々ある。高速側では比較的問題少ない。
ものの状況2:レンズ

(EOS20Dと、Super TAKUMA 35mm F3.5で撮影)
ローレットがゴムなので、後期型というのだろうか。
前玉・大変キレイ。ふき傷等なし。
後玉・若干汚れの付着あり⇒レンズ清掃で取れた。傷なし。
内部のゴミ混入等、少なく非常に良好
ヘリコイド・トルク感良好
絞り羽は、非常にキレイ。
距離指標窓リング部品・・反対側で完全に割れてる。割れている部分、固定用イモネジのねじ穴があり、その部分のネジが失われている。他の2カ所も取付ネジを外そうとした傷あり。修復という面ではこれが最大課題。
完全に割れて分離しているので、何らかの手段でリングを接合する必要がある。
外れていると絞りリングが、前に外れてくるので、固定が必要。
自動絞りピン・・動いているが、動きが若干重い。レリーズ時、絞り込んでから開放までの復帰がゆっくり。
内部点検が必要か?
絞り自動・絞り込みの切り替えが、自動の位置で固着している
⇒少し強めに力をかけたら、固着が外れた。その後は動作良好。
状態確認の後、取りあえず、外装のお掃除をした。
ボディをやる前に、レンズ。前玉と後玉、外観を軽く清掃して、割れリングを正規の位置にして、厚さ60μmのアルミテープで接合。アルミテープは、ダイソーで売っていた粘着テープ付きのもの。固定ネジを締めていないのでクルクルと回転はするが、取りあえずは使える。先に数枚撮影してみるのが良し。SMCタクマー 55mm F1.8の写りを体感してみよう。
ボディは、固く絞ったおしぼりでザッと拭いてから、オリンパスEEクリーナーと無水エタノール1:1混合の溶剤を付けた布で拭く。細かいところは綿棒で掃除。
ボディの不具合対策は、じっくりと研究してから、ゆっくりと楽しもう。持った感じやシャッター、ミラーの動作音が、何というか、いい感じなのだ。恐らく、油ぎれのメカ部をきちんと清掃、注油してあげれば大丈夫だと思う。シャッター膜にはカビがあるようだが、そこまで踏み込むかどうか。。。
掃除したてのSMC TAKUMA 55mm F1.8をEOS20Dに装着して、最初の1枚は、やはり絞り開放で・・・

EOS20D / Pentax SMC TAKUMA 55mm F1.8
ISO800 絞り優先AE F1.8開放(1/80秒) Jpeg現像パラメータ1
- 2007/03/06(火) 23:58:37|
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CanoScan5200Fというフラットベッドスキャナでフィルムスキャンをしている。35mm版フィルムを6コマ連続スキャン可能というのが仕様だ。
ただ、以前からブローニー版のフィルムを読み込む試みは成功していたのだが、取り込み品質が宜しくない。昨日、リコーフレックスのメンテのエントリーで引用した
小樽運河の写真も、スキャナの原稿台ガラス面とフィルムとの間の干渉縞が発生していて画質が落ちている。
35mmフィルムのスキャンでは、フィルムキャリアで原稿台ガラスからフィルムは離れた位置で保持されている。しからば、ブローニー版でもフィルムを離す工夫でなんとかなるだろうと、実験的検証を試みた。

手元にあったケント紙に、6×6版のコマに相当する穴を切り抜いて、二つ折りにしてフィルムを挟み、簡易フィルムキャリアとする。ケント紙の厚さは0.2ミリぐらいあるから、干渉縞も起きにくくなるだろう。
長方形に切り抜いてから折りたたんだら、穴の左右の折り目が一直線にならず、フィルムを挟んだら、わずかに歪んでしまったので、修正のため片側を切り離した。

スキャンは、こんな具合に行う。
原稿台にフィルムを挟んだ簡易キャリアを置き、その上に乳白色半透明アクリル板を置く。ふたは開けたまま、蛍光灯で照明する。エアダスターの缶と金属円筒は、蛍光灯で反対側が浮き上がるのを押さえる重し。
スキャナードライバーは、マニュアル設定として、紙・写真原稿としてプレビューを行い、フィルムのコマの部分のみをクロップする。後で傾きを修正するのが面倒なので、コマはなるべく原稿台の端と直角・平行が出ている方が良い。
今回は、上にあげた小樽運河の同じコマを取り込んでみた。モノクロネガであるが取り込みモードは、カラーとしてフリーサイズのTiff形式で保存した。
取り込んだ画像は、Photoshop Elements 4で処理をした。
ネガ画像のままなので、「階調の反転」を行い、カラー調整で色を抜き、カラーバランス(黒の基準)を調整・・あとはレベル補正、コントラストと明るさ調整、若干のアンシャープマスクをかけて、Jpeg化。

20061121 Richoflex ?B / Neopan Prest 400
右上の空の部分に見えていた干渉縞が消えて、全体にすっきりした感じとなった。
5200Fの上位機種でブローニー版のスキャンができる機種があった。8200Fだっただろうか。その補修部品としてブローニー用のフィルムキャリアを手に入れるか、ブローニー版を、スライド枠にマウントするかしておいて、透過原稿用照明として原稿台のサイズに合ったライトボックスを載せてやれば、この機種でも中判フィルムのスキャンが可能だということだ。
ケント紙のフィルムキャリアも使えないことはないが、耐久性がないのが難点かもしれない。

20061121 Richoflex ?B / Neopan Prest 400
逆光で、かつ大幅な露出オーバーとなっているコマでは、あまり大きな差は現れていないようにおもう。シャッター速度が1/100秒が上限のRichoflex ?Bでは、ISO感度400のフィルムは、高感度過ぎる。
- 2007/03/04(日) 21:30:27|
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先日、
Auto Nikkor-H 50mm F2をグリスアップしたらヘリコイドの感触がえらく具合が良い。
それで、やはりヘリコイドグリスが切れていて、回転がぎこちなく引っかかり、ガタツキもあるRichoflex ?Bもグリスアップすることにした。
大きめのマイナスネジを、全部で8本外すだけで、ここまで分解できる。

感心してしまうほどのシンプルな作り。レンズのローレットも3カ所のイモネジを緩めると外せる。この写真は、ヘリコイドをグリスアップしたあとローレットを仮止めした状態。
電気配線も一切なし。さすがに50年を超える時間経過に伴う澱が細かいところに溜まっている。ファインダーミラーは、曇りかけていてミラー室には、ゴミが溜まっていた。ビューファインダーの隙間からゴミが入り込む構造となっている。ミラーは、ガラスに金属蒸着だろうか。蒸着面が表面になっているようで、清掃しようとすると拭きキズがつく。強く拭いてはいけない。状態がもっとわるければ別の適当な鏡と交換しようと思っていたが、今回はこのまま残した。

裏蓋の遮光には、モルトスポンジではなく黒色毛糸が使われているが、接着剤が劣化して簡単に剥がれてしまう状態となっていた。
去年の秋、
小樽運河の撮影で使ったのだが、その時には光線漏れはなかったようだが、交換することにした。リンク先の写真の妙なムラは、6×6版のネガを無理矢理フラットベッドスキャナで読み込んでいるため・・・

太めの黒毛糸を探して張ろうかとも思ったけれど、太さや堅さの選択が難しそうなので、今回は厚さ1.5ミリのモルトスポンジを張ることにした。幅約3ミリに切り出して接着剤で貼り付けて一丁上がり。一眼レフのモルト交換に比べたら、全く簡単な作業。
再組み立ても、簡単にいける。レンズの無限遠の位置に、恐らく製造時に付けられたと思われる位置決めの印が付いていた。それと、ローレットの内側に211番というメモ書き(写真取っておけばよかった)2眼レフは、ビューレンズと撮影レンズと連動して同じ位置にないとピンぼけ写真になる。そこは少しだけ心配ではあるが、ファインダーで無限遠位置出しの確認のあと、フィルム面に磨りガラスを置いてファインダーとのピント位置のずれを観察してみたが、そんなにはずれていないという感触だった。

掃除できるところは掃除して、フィルムを入れた。ネオパン・アクロス100。本当はネオパンSSを入れたいところであったが、手元にはアクロスしかなかった。スプールに巻紙を巻き込んだら裏蓋を閉める。
このカメラは、巻き取り用の心棒には、前に使ったフィルムの心棒を使うので必ず一本は心棒(スプール)を残しておかないと使えなくなる。

赤窓に印が見えて、矢印が見えて、丸印が3個(大・中・小)と現れて、数字の1が出たらフィルムの1枚目のセット完了。赤窓を閉めるツマミが昔は付いていたのだが、いつからか欠落してしまっている。フィルム感度も、昔に比べれば上がっているので、天気の良い日の屋外撮影では、黒テープなどで塞いでおく方が安心だと思う。
巻こうと思えばこのまま最後まで巻けてしまうのである。全てを操作する人間が管理できるというすばらしさ。12コマ写せるけれど、たいがい多重露光や未露光での巻き上げをやってしまう。

露出の目安に、フィルムの箱の露出表を貼り付けておくけれど、最高シャッター速度1/100秒だから、多少の露出オーバーはネガには良い方向と割り切った大雑把な露出決定がこのカメラには必要ではないかな。昔は、最新一眼レフでISOとシャッター速度をセットして露出計代わりにしていたけど、そこまでの気遣いは要らないと最近思う。

オリジナル皮ケースに入れて撮影準備は完了。
このケースも、縫い目がほつれてきていて、そのうち補修が必要だ。縫い目がほつれているというより、縫い糸自身が痛んで崩壊してきている感じ。
さて、何を撮ろうかな。明日の天気はどうだろう。
- 2007/03/03(土) 20:57:00|
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EOS20D / Pentax Super TAKUMA 35mm F3.5
久しぶりに透過看板。
創作居酒屋・・・言わんとするところは、酒の肴に創作料理を提供する居酒屋だろう。
だが、妙な創作料理より、旨いスタンダードと言える料理を肴に旨い酒をゆっくりと飲みたいなぁ。
- 2007/03/02(金) 19:15:42|
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200702225 ガーベラ
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8 Macro Di
ISO100 絞り優先AE F2.8開放(1/13秒)
RAW現像・Jpeg化 DPP2.2 ポートレート
後でネタにしようと思って、画像フォルダにアップしてあったはずの写真が行方不明だ。こんなことってあるのだろうか・・・
気がつけばもう3月に入ってしまった。雪解け、山野草の季節は待ち遠しいが、、、時間の流れが年々加速度的に速くなっていて、気がついたら老いさらばえていそうだ。

20070225 カニのツメ
EOS20D / Tamorn SP AF90mm F2.8 Macro Di
ISO100 絞り優先AE F2.8開放 (1/25秒)
RAW現像・Jpeg化 DPP2.2 ポートレート
何かをつかもうと手を伸ばしているように見えるこれは、雄しべか?
そして花心には、やはりホコリが一筋。自宅の6年もののボケかけているCRTディスプレーでは気がつかなかったが、会社の液晶ディスプレーで見つけてしまった。
- 2007/03/01(木) 22:41:52|
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