さわやかに晴れた。
西武線に乗って、西武園まで行った。狭山丘陵の一角、八国山緑地を歩いた。尾根道は、東京都と埼玉県の境界線だという。きっと、東京と埼玉を出たり入ったりしながら歩いていたのだろう。
尾根道には、撮るべき花は何もなかった。原っぱ・広場になっている所で、数種の花を撮影。今日は撮っていないなぁと思ったが、約150枚。露出ブラケットをかけていないから、それなりの枚数を撮ったということか。
写真は、Zorgのフォトアルバムからのリンク。写真クリックで約200万画素相当の画像が開く。
20080429 ヒロハノアマナ(たぶん)
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8 Di Macro
ISO400 F2.8 1/500秒 RAW現像 DPP3.2
20080429 シャガ
EOS20D / EF 70-200mm F4L USM + Kenko Teleplus MC7×2
ISO400 F4 1/100秒 RAW現像 DPP3.2
20080429 シャガ
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8 Di Macro
ISO400 F2.8 1/3200秒 RAW現像 DPP3.2
肉体的に疲れた。
4月27日に多摩森林科学園に出かけたとき、せっかく作ったオニギリを、カメラバックのスペースがなくて留守番させたことから、今日は主に使う交換レンズとアクセサリ(アングルファインダーやフィルタなど)を、Newswareに収納。背負い式カメラバッグにオニギリとペットボトルのお茶を入れた。余裕があったので、予備ボディとレンズを入れた。
重かった。
当然、三脚・スリック グランドマスター?も持つ。プロミニ?も持つ。
重かった。
西武園駅で降りて、八国山緑地の西端から入り、東端の将軍塚まで尾根道を歩き、約1.5km。戻りは、尾根道から外れて、数カ所の広場をつなぐ道を辿る。西武園駅まで戻り、直ぐ近くにある西武遊園地駅に向かい、その先の狭山公園に入る。堰堤工事中で、多摩湖の姿は見えず。我々の世代、、、多摩湖と言えば、八時だよ全員集合である。志村けんの唄った東村山音頭が、頭の中に染みこんでいる。
武藏大和駅まで歩いて、電車に乗った。
今日使ったレンズは、タムロンの90mmマクロ、70-200mmズーム、それに70-200mmと組み合わせた2倍のリアコンバータ。人力搬送・電車移動での花撮りだと、やはり機材は絞り込まないと体力的負担が大きい。ボディも1台に絞った方が良いかも知れない。
ボディと言えば、EOS20Dのシャッターボタンが渋く、摩擦が大きい感じでスムーズに押し込めないことが多くなってきた。消耗してきたのだろうか。ファインダーアイピースと合わせて、やはり近いうちに点検修理をした方が良いのだろう。節約生活をしなければ。
眠い。
今夜はよく眠れそう。歩いた時間は8時間ほど。距離はたいしたことはない。10kmはないだろう。
先週、友人のお知り合いが作った山野草の花を中心とした写真集を見せていただいて以来、何処かフィールドで山野草の花撮りをしたいと思っていた。昨日の土曜日は、曇りがち。掃除洗濯に雑用を片付けていたら、午後3時すぎ。モノクロ入れたメカカメラで、街撮り散歩でもしようかと思って、外出の支度をしてドアを開けたら雨が降っていた。
今日は、早起きをするつもりだったが、何故か意に反して目が覚めたら8時を回っていた。カメラバックには機材をきちっと入れてある。最近は、出かける直前に捜し物をすることが多いので、その反省である。捜し物と言っても、予備のバッテリーとか、レンズキャップとか、クイックシューのプレートだとか言う小物類がほとんどではある。
20080427 ホウチャクソウ
EOS10D / EF 70-200m F4L USM / Kenko Telepuls MC7 ×2
ISO400 絞り優先AE F4 (1/100秒) RAW現像 DPP3.2 画像縮小 JTrim
向かったところは、多摩森林科学園。独立行政法人森林総合研究所の研究林の一部が、有料で開放されている。移動手段が電車か徒歩か自転車かという現状で、JR高尾駅徒歩10分というにに惹かれた。
実に久しぶりの山野草撮影。タチツボスミレ、キランソウ、アオイスミレ、クサノオウ、オオイヌノフグリ、チゴユリ、ホウチャクソウなどを撮影。まだ、RAW現像の処理が終わっていないものもあるが、RAWでの現像調整時に感じたのは
「ヘタ」
フォーカスが狙った位置に来ていないのが多い。やっぱり半年のブランクが効いているのか?今日は、全般的にファインダー像が見にくかったのは確かだった。メガネの選択を誤った。遠近両用をかけていた。写真の時は、遠目もある程度見える少し古い中近用メガネが良い。遠近は、レンズの視線の通る位置の度数が急激に変わるため、ファインダーの何処を見るかで、視線の方向によっては上手く見えないことが多い。一眼レフのスクリーン像は、通常の状態では、仮想的に1m先の物を見る位置に像があるのだそうだ。ファインダーの隅から隅まで見るためには、レンズの位置であまり度数変化のないものが望ましい。まったくもって、近視メガネ使用というのは、一眼レフ撮影には不利なものだ。おまけに乱視が強い。メガネを外して視度補正でなんとかなったとしても、メガネを外せば遠くが見えず被写体を発見できないということになる。そして、最近は老眼まで加わって、近いところが見にくくなっている。そして、マクロでの花撮りでは、カメラの自動焦点合わせも効かない場面が非常に多いため、撮影のほとんどをMFで行うことになる。
昨日の段階から、今日は、何処かの緑地に出かけるつもりで、炊飯器のタイマーをセットして、朝、ご飯を炊いた。昼飯として、おにぎりを持って行こうと思ったのだ。しかし、機材を入れたカメラバック(リュックサック型)には、おにぎりの入るスペースは全くなかった。良い案だったが、企画倒れに終わった。
多摩森林科学園は、非常に良かった。森林の中をゆっくり歩きながら、下草の中に見つけた野草の花を撮る。歩いているだけで癒される感じである。もうシーズンは終わりなのだろうが、杉の木も多少はあり、こういう時は、スギ花粉症ではなくて良かったと思う。
モノクロ街撮り&自家現像の写真ネタのために、モノクロ写真館というカテゴリーを新設した。
4月12日の夜、新宿で高校時代の友人とミニミニ同窓会を行った。直前まで、アキバをウロウロしながら、Ai Zoom Nikkor 35-105mmの試写をしていた。夕方になり暗くなってきたところで、ネオパン・アクロス100は、ちょうど終了。フィルムをトライXにして、レンズもAi Nikkor 28mm F2.8Sに換えて夜戦の準備をした。
現像は、スーパープロドール原液 19℃ 5分30秒
20080412 新宿 ・夕刻・集合場所
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Kodak Try-X
シャッター速度 1/125秒 絞り 5.6
5階の「北海道」が集合場所。
20080412 新宿・歌舞伎町・夜戦
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Kodak Try-X
シャッター速度 1/30秒 絞り 5.6
新宿の夜景は、アジア系観光客の中に混じって撮るか、空を撮る。怖いから。
20080412 新宿・東口から西口・夜戦
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Kodak Try-X
シャッター速度 1/60秒 絞り 4
20080412 新宿・陰影・夜戦
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Kodak Try-X
シャッター速度 1/30秒 絞り 4
20080412 帰着・高感度フィルムの威力
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Kodak Try-X
シャッター速度 1/15秒 絞り f4
20年ぶりに使った、トライXだが、印象としては昔のトライXではない感じがする。もっと粒子が粗い感じになることを期待したのだが、期待よりもずっと微粒子だった。
今日は、午後から講習会というのか説明会と言うのか・・・とにかく会場は銀座。
今までの人生で、ほとんど縁がない。縁があるとすれば、年に一度、銀座・松屋で開催される「世界の中古カメラ市」ぐらいかもしれない。しかし、今年は、東京にいるにも拘わらず行くことができなかった。
20080422 有楽町で会いましょう
EOS20D / EF 17-40mm F4L / Jpeg 縮小
あなたを待てば 雨が降る 濡れてこぬかと 気にかかる
今日は、唄の文句とは違って晴れ。待ち合わせをする予定だった上司は、仕事の都合で来ず。まあ、別に、濡れてきても気にはならないけど・・・・
20080422 東京行進曲
EOS20D / EF 17-40mm F4L / Jpeg縮小
昔恋しい銀座の柳 仇な年増を 誰が知ろ
ジャズで踊って リキュールで更けて
20080422 ビルの中を電車が走る
EOS20D / EF 17-40mm F4L / Jpeg縮小
昭和の名曲シリーズでは、纏められませんでした。
講習会の後、有楽町から線路沿いに新橋まであるきました。第一ホテルアネックスのガラスに電車が写り込んでました。この光景に気がついたときには、山手線と京浜東北線と、さらに新幹線が重なったタイミングだったのですが、暫く待ってましたが、同じようなタイミングにはなりませんでした。
20080422 東京には空がない
EOS20D / EF 17-40mm F4L / Jpeg縮小
新橋まで歩いた理由は、今朝、トイレに置いてあるアサヒカメラの旧刊を、事のついでにパラパラめくっていて、後の広告で新橋駅前の中古カメラ店、大庭商会を見つけたからです。特にお目当てがあるわけではありませんが、二十年近く不定期にでも日本カメラやアサヒカメラを買っていると、名前だけは知っているカメラ屋さんが沢山あるのです。近いので一度見ておこうと思ったわけです。
残念なことに4月末で閉店するという張り紙が貼ってありました。
今日は、仕事カバンにデジタル一眼レフを入れました。
誤算でした・・・・・・講習会の資料を持ち帰らねばなりません。上司の分もです。仕事カバンは、サイズ的にギリギリでした。資料は紙の量が多いので少し重いです。こういう時は、オリンパスペンEESかEEDの出番だなと、帰り道に思いました。モノクロを入れておけば、今の環境では「切り現像」が可能ですから。
切り現像というのは、もしかしたら私の造語かもしれません。撮りきっていないフィルムの、撮影済みの分だけを切って現像するという意味です。
昨日、友人のお知り合いの素晴らしい花写真を見せていただいた。ジャンクカメラを直して、モノクロで街撮りしている場合ではないぞと思った。花を撮っていなかった訳ではない。少し蔵出し。
2008年3月30日 満開の桜の下の遊歩道。雨の記憶。
この日、午後から外出。雨待ちで中野まで行って、ニコンFMを手にした訳だ。本格的に降りそうだったら、桜の名所小金井公園に行ってみようと思っていた。ほぼ、予定通りで沼袋駅から西武線に乗ったのだが、途中で人身事故が発生して、一時間ほど電車が停まってしまった。花小金井駅に降りた時には、午後5時に近かったと思う。
花小金井駅から小平駅に向かって、遊歩道を歩きながらの雨中撮影を行った。今日の写真は、クリックすると拡大画像が別窓で開きます。
満開の桜の下に傘の花
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8
ISO400 絞り優先AE f3.2 (1/125秒) RAW現像 DPP3.2
桜色に染まる春の雨
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8
ISO800 絞り優先AE f3.5 (1/30秒) RAW現像 DPP3.2
水滴をまとう桜花
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8
ISO400 絞り優先AE f2.8 (1/200秒) RAW現像 DPP3.2
雨の空も桜色
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8
ISO400 絞り優先AE f3.2 (1/250秒) RAW現像 DPP3.2
この写真が、自分としてはこの春の桜、No.1だろうと思うわけです。
20080330 番外 ユキヤナギのアーチ
EOS20D / Tamron SP AF90mm F2.8
ISO400 絞り優先AE f4.0 (1/100秒) RAW現像 DPP3.2
先月の末に、ニコンFMを手に入れた。初代のFMである。縁なのか何なのか。
その前の月に、同じくジャンク屋さんで掘り出し物を拾っていた。
ヤシカ・コンタックスマウントのカール・ツアイス プラナー T* 1.4/50・・・50mm F1.4の銘玉。ジャンク棚の隅に転がっていた。左手がすくい上げて、他の物を見るときにも手放さず、他の物を弄りながらも頭の中で値段と状態との折り合いが付くかを考えている。前玉・中玉はきれいなのだが、後玉の端にわずかにカビの後がある。それだけ。たっぷり30分ほどは悩んで、持ち帰ることになった。びっくりするほど安かった。
それから、EOS20DとEOS630で試写などをしていたが、モノクロ・マイブームで、ブログにも書かずじまいだった。だが、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8Sと並んで、EOSで使うMFレンズとして、間違いなく私のお宝になりそうな感じがした。
そして、先月の末。午後から雨になると言う予報の日。満開の桜にシトシトの雨を撮りたいと思っていた。中野を物色してから、小金井公園方面に向かえば雨も降り始めるだろうという読みで、雨の基本であるレンズ一本の軽装備で外出をした。中野へは、プラナーにあう中古のフィルターを探しに行った。ジャンクレンズでも、せっかく綺麗な前玉なのだから保護用にUVか、スカイライトか、それとも本当にプロテクトフィルタか、適当なものを付けてあげようと思ったのだ。
ジャンクの館のカメラ・レンズの棚は、ガラガラなのだが、かごを手に棚の前に佇む人生のベテランの域に入りかけの方、数名。口径別に分けられたフィルタを物色していたら、ジャンクカメラの品出しが始まった。体の向きを90度左へ回転して棚の方を向いた。くだんのベテランさんたち、店員さんが棚にモノを置くまもなく目に付いたものを片っ端から籠に入れていく。圧倒的な早さである。テレビニュースで見た、デパートのバーゲンセールに群がる中年のご婦人の姿に重なるものがある光景だった。あ、、FAだ。FE2だな・・・・・と考えていては駄目なようだ。まず、ものを確保して、それから棚から離れてお店の隅で品定めをゆっくりとしながら、他の人とものの交換まで始まったりして・・・・そんな中で、偶然、目の前にブラックボディのニコンが置かれた。隣のベテランさんは、詰め込みすぎた籠のバランスに気を取られていたようで一瞬手が出るのが遅かったようだ。機体確保。
正面に機名がない。
裏にFMの刻印・・・・・機会があれば欲しかった機種だな。モノクロ街撮りに最適。
FMは、機械式シャッター機ということは知っている。低速シャッターは切れる。ちゃんとスローガバナーの音がして、切れる。ミラーもちゃんと戻る。高速側も一応動いている音はする。そんなに外観は悪くない。
プリズムやファインダーはどうだろう・・・覗いてみた。
ファインダーの右端中央部に光る赤い点
電池が入っていて、露出計が生きているらしい。明るさに反応して、変わってる。棚にあったAi Nikkorレンズを付けてみた。なんとなくちゃんとした値になっている。
シャッター幕に、昔、EOS630や、EOS1000で見たのとよく似た汚れが付着しているのが気になったが、、、外観は綺麗だし、、、棚に戻した瞬間に、遅れてやってきた隣のお客が手を出すことは、彼の発するオーラから分かる。他のものを物色するふりをしながら考えること15分。
数千円・・・年度末送別会や、単身赴任を知らせた高校時代の友人などからのお誘いもあり今までほとんど発生していなかった交際費が発生しているので、予算は厳しい。
ポツリポツリと雨が落ちてきた中野の道を、西部線沼袋駅に向かって歩く私のカメラバックの中には、プチプチにさらっとくるまれただけのFMが入っていた。予想通り雨になった中、時間も遅くなったので花小金井から小平方面への遊歩道の桜と雨を日暮れの弱い光で苦労しながら撮った。この日のサクラの中に、今年の桜撮りのベスト1があると思うが、それは次の記事にしよう。
締め切りのある提出書類の配達記録での発送が終わってほっとした翌月曜日に、外観をある程度きれいにした。これが、ペンタックスSPFの時のように、低速シャッターではミラーが戻らないとか、シャッターが切れないとかというのなら、最初から分解の研究をするのだが、そんなに悪くはなさそうなので、フィルムとミラーボックスのモルトの張替えだけを行った。一応、テレビ画面の前でシャッターを切ってみて、隙間に写る光の帯の幅で、概ねシャッター速度を確認するということはやってみた。少し狭い気がしたのだが・・・そのまま試写してみることにした。
ISO200のDNPセンチュリアを入れ、火曜日と水曜日に、朝の通勤カメラをやった。Ai Nikkor 28mm F2.8をつけて、街中の桜を広角で撮る。天気がよいし、ISO200でもあるし、1/250, 1/500秒というあたりが主に使ったシャッター速度。
試写したフィルムは、23分仕上げで現像をした。現像とインデックスのみの指定。
やっぱり伊達にジャンクとは名乗らない。本格的メンテナンスが必要だった。高速シャッターがきちんと開いていない症状だ。シャッターが一瞬全開状態になる1/125秒以下のコマだけがきちんと写っている。
シャッター幕に付着した汚れは糊状になったモルトかダンパーゴムらしい。高速動作のときには、後幕を一緒に引っ張って先幕が走ってしまうらしい。金属シャッターであるので、シャッター幕を分解して洗浄してあげないといけないようだ。シャッターまで降ろすのは初めての経験だが、やってみた。
修理のプロに任せれば、恐らくは確実に直るだろうが、単身生活の無聊を慰めるためのジャンクカメラいじりという面もあるし、。。。
さらには、留守宅からの荷物が届くまでは、デジタルEOSたちの空腹も満たすこともできずバッテリー切れ寸前のデジタル一眼レフを抱えている状況だった。先月、子供の卒業式に合わせて一時帰宅したときに、充電器を忘れてきたのだ。デジタルでの撮影は、なるべく控えてフィルムで遊ぶという一環でもあるな。そう理由付けして、FMの軍艦を開ける決心をした。
幸いプリズムの抑えにモルトスポンジは使われていなかった。しかし、ファインダーアイピースの下に厚いモルトが敷かれている。分解した後で解ったが、機械式シャッターユニットの上に、遮光材として貼り付けられいたこのモルトが剥がれ落ちて、シャッター幕の間で長期間停滞して、ベトベトになりシャッター幕の隙間に入り込んで付着しているというのが幕汚れの真相のようだ。
ミラーボックスは、前板、マウントと一緒に外せる。
ここで、失敗をしてしまった。
シャッターユニットの、速度設定ダイヤルのリンクから、ペンタ部に糸が係っているのが見えなかった。なるべく分解箇所は少なくしたいと思って、ペンタ周りはそのままにしていたのだ。この糸が、シャッターダイヤルと連動して、ファインダー内にシャッター速度を表示する円盤を回しているのだった。分解参考事例がFMジャストミートではなく、FEが多かったため、この糸に関する情報がなかった。
ネジを外したら、ミラーボックスは上方に抜くのがコツのようだ。
とりあえず、シャッターユニットを外した。コパルスクエアシャッター。金属縦走りフォーカルプレーンシャッターである。52.11.5の印字。昭和52年11月5日だろう。後で分解したペンタプリズムには、52.12.14の印字があった。
外した状態で、いじって見るが、やはり1/250よりも速い速度だと先幕と後幕の間隔が狭い。一緒に走行していて開かないということのようだ。
原因は、ファインダー見口の下の遮光モルト。これがなんと、真鍮の薄板でできたダンパーの上に接着されているのだ。劣化して剥がれ落ちたべとべとになったモルトが、シャッター幕の間に入り込んで粘りつくということ。似たような事例は初期型のキャノンEOSシリーズが有名であるが、ニコンでもこんな設計をしていたんだという驚きがあった。シャッターユニットは、隙間だらけだから、劣化したモルトは入り放題。
分解して、羽を外して、ベンジンで超音波洗浄。さらに、酷いところは綿棒で軽くこすって乾燥。分解は簡単だけれど、組み立てるときに順番やスペーサ(ワッシャー)の位置を間違ったりして、きちんと動くまでに小一時間を要してしまった。分解時に手抜きして、メモを残さなかったため。
ダンパーの上の劣化モルトも掃除した。モルトスポンジは、劣化(加水分解?)すると酸性物質になるのだろうか。真鍮(黄銅)に緑青が吹いていた。
テレビ画面を使った、簡易幕速チェックでは、高速シャッターは開いていて間隔も良いようだ。
ここまできたら、ミラーボックスとプリズムまわりも分解してみるか・・・・・・ということで、分解。
ペンタプリズム、スクリーンとファインダーも清掃した。
このカメラは、ペンタックスSPFとは異なり、前板にミラーボックスがくっついている。このユニットのシャッター速度表示円盤と、シャッターユニットの間に糸が掛かっている。ファインダー内のシャッター速度表示円盤を、シャッターダイヤルと連動させるために糸が掛かっているのだ。分解するとき、この糸を切ってしまった。蛍光灯の引きひもを流用して、なんとか復旧できた。最悪は、シャッター速度表示はなしで使うことを覚悟した。
Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8Sと記念撮影・・・・・・
あまり下調べをせずに、分解を進めたために連動糸を切ってしまうと言う地雷を踏んでしまった。
感想:ファインダーの下、シャッターユニットに直接、厚いモルトスポンジが貼られているため、剥がれ落ちた劣化モルトがシャッターの走行を妨害することになる。シャッター幕にスレ、汚れ、油付着などと書かれている機体は、これが原因だろう。修理業者にモルト交換をしてもらう際には、軍艦の中、ファインダー下のモルトも交換してもらえるか確認すべきと思う。
カメラとしては、基本性能はしっかりしているので全く問題ない。強いて言えば、最高シャッター速度が1/1000秒なので、ISO400フィルムを入れた日中撮影では、絞りを開いた撮影が難しいため、NDフィルタが必要になるというぐらいだろうか。
モノクロ街撮り用として、既に実戦投入中である。
ジャンクカメラいじりは、あれこれと調べたり、分解手順を首を捻りながら試行錯誤したり、再組み立てして、試写。そして物が気にいれば暫くは実戦で使用して撮影も楽しむ。500円から数千円で、最短でも1ヶ月は遊べる。そう考えると、ある意味、経済的な遊びなのかも知れない。このFMは、しばらくは動いてくれると思うので、モノクロ街撮りの有力な武器になってくれそうだ。
落ちちゃった・・・・・・とは、インターネット・オークションで、他に応札がなく予想に反して自分が落札してしまうこと。
ネットオークションでは、どうせ誰かが高値を付けて最後は落とすのだろうと思いつつ、値段のうんと低い時期に入札して、その後は気にとめずにいたのに、終わってみたらそのまま落札されていたということが起きる。落札価格よりも、送料の方が高いということもある。
Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5Sである。
中古カメラマニアが、「地図」と呼ぶ有名店が、ジャンク玉として出品していた。後群にバルサム切れ、後群に曇りあり。チリ・ホコリ混入多数によりジャンク。1300円からスタートで、応札者なし。
明日の朝には、私の応札は高値更新で消えるだろう・・・・そう思いながら、応札のポチッとクリックして、寝た。朝、起きてメールを調べたら落札通知が来ていた。
(あれれ・・・・落ちっやったよ)
本当に必要なものをオークションで探す時以外は、がらくたを掴んでも後悔しない金額で、なおかつ月に1回程度と決めている。よほどのレアものでない限り、同じようなものは暫くすれば必ず出てくるから追いかけない。そうね、金額としては3000円程度だろうか。
バルサム切れで、曇りも激しいことからジャンク・・そう言うことだよな。ズームレンズは、分解したことが無いけど、外せるところは外してレンズ清掃すれば何とかなるかも知れない。だけど、バルサム切れは手の出しようが無いかも知れない・・・今、仕事で、光学レンズ貼り合わせ用の接着剤を調達しようかという話はあるが、貼り合わせレンズのバルサムを一度剥いで再度貼り合わせるのは、素人仕事ではできない相談だろう。光軸を合わせる術がない・・・・まあ、曇りレンズも、ソフトフォーカス的には使えるかなぁという思いを巡らせ、すっかり完全分解の心づもりだった。
到着してみて驚いた。外観はとてもきれいに清掃済み。前玉問題なし。確かにレンズには内部にホコリの混入や、薄い汚れがある。しかし、年式からして、この程度のホコリ混入や強い光を当てたときの曇りはよくある程度。何もせずに、前玉と後玉の表面だけを拭いて実戦投入ということになった。
分解するつもりで、構えていたために肩すかしという気持ちもある。 仕事場のカメラ好きの方も、「全然問題ないレベルだね」とのお言葉。地図の中古品は、品物も値段も良いので選別の目も厳しいのかも知れないなどと思う次第。
ニコンFMで2本目、Neopan Across100で36枚撮りの後半を、このレンズで撮ってみた。
20080411 店頭の常備品(妙にお気に入り)
Nikon FM / Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5S / Neopan Across 100
シャッター速度 1/60秒 絞り 4
現像 SPD 1:1希釈 20℃ 6分30秒 / Canon Canoscan 5200F 16bit グレートーン
20080411 待合室陰影
Nikon FM / Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5S / Neopan Across 100
シャッター速度 1/250秒 絞り 5.6
現像
SPD 1:1希釈 20℃ 6分30秒 / Canon Canoscan 5200F 16bit グレートーン
20080411 アキバは変わる
Nikon FM / Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5S / Neopan Across 100
シャッター速度 1/60秒 絞り 5.6
現像 SPD 1:1希釈 20℃ 6分30秒 / Canon Canoscan 5200F 16bit グレートーン
秋葉原の電気街口の光景はすっかり変わった。メイド風、アニメコスプレの若いおねいちゃんなんぞ、30年前には居なかった。30年前のアキバは、地方のラジオ工作に興味を持つ少年には、憧れの土地だった。「初歩のラジオ」とか「ラジオの製作」と言った電子工作入門の月刊誌の製作記事を見て作ってみたいと思っても、部品が手に入らない。記事には、秋葉原の何処何処で揃うなどと書いてある。小遣いを貯めて、通信販売をしているアキバの部品屋に現金書留を送って待つこと3週間というのが、小学校高学年から中学校のあたりだった。
大学受験で、東京の私立を受けたとき、初めてアキバを歩いたが、何処に何があるのかさっぱり解らなかった。その頃、家電と電子部品の街に、マイコン・パソコンが入ってきた。そして今や、オタクの街である。コスプレのおねいさんを、一種独特の雰囲気の男たちが取り囲んで、シャッターを切っている。それは、古いフィルムカメラを首から提げて、バックにはデジタル一眼レフも入れてある中年のカメラオヤジで且つ、いにしえのラジオ少年にとってみれば今様な風景である。だが、アキバという街は、ラジオ部品からパソコン、ソフト、ゲーム、アニメ、メイドと売れ筋を変えながら、生き残って来たのだろう。
20080411 アキハバラデパート裏
Nikon FM / Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5S / Neopan Across 100
シャッター速度 1/60秒 絞り 3.5
現像 SPD 1:1希釈 20℃ 6分30秒 / Canon Canoscan 5200F 16bit グレートーン
アキハバラデパートの裏には、足場が組んであった。リフォームだろうか。この写真の左側、駐禁標識の後では、行くたびに必ず「閉店・完全閉店です。残念ながら後、30分となりました。もう、本当に最後です。今の値札を無視して全品○○○○円とさせていただきます」と叫んでいる。洋服の○○も、しょっちゅう閉店セールをしていたが、ここでは毎日やっているのかもしれない。
落ちちゃった話から、アキバ今昔になってしまった。 次は、ジャンク・メカカメラ特集にするか、、、、今年の春の街中桜撮りの自己チョイス・ベスト1の発表とするか、ジャンクレンズ・・・ジャンクでも、か~るつあいす???どうしましょうか。
モノクロにはまるシリーズの第2弾。
フィルムを、ネオパンSSから、ネオパン・アクロス100にしてみた。
20080406 路地曇天
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Neopan Across 100
シャッター速度 1/30秒 絞り 5.6
現像 SPD 1:1希釈 20℃ 6分30秒 / Canon Canoscan 5200F 16bit グレートーン
20080406 落書き通り
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Neopan Across 100
シャッター速度 1/60秒 絞り 5.6
現像 SPD 1:1希釈 20℃ 6分30秒 / Canon Canoscan 5200F 16bit グレートーン
中野からJR中央線の線路沿いに高円寺まで歩いた。そこは、落書きに占拠された通りだった。電車の窓から見えていたので、歩いてみたのだった。
20080406 高円寺駅
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Neopan Across 100
シャッター速度 1/60秒 絞り 4
現像 SPD 1:1希釈 20℃ 6分30秒 / Canon Canoscan 5200F 16bit グレートーン
東京で、街撮り・路地裏のスナップ的撮影をするには、35mmレンズでは画角が狭い。28mmでも、まだ狭い気がして24mmぐらいが欲しいと思うことがある。 道路が狭いため、被写体までの距離が近いのだ。
現像は、ネオパン・アクロス100を、スーパープロドールの1:1希釈現像液でやってみた。おおおっと思うネガの色合い。モノクロなので、色合いというのは変な表現かも知れないが・・・・ネガの濃さというか黒と白と灰の混じり具合が良い具合。ネオパンSSとフィルムベースの色も違う
モノクロシリーズは、まだ続く予定ですが・・・・・今週は、ちょっと忙しくなりそうな予感。カメラには、今、トライXが入っている。
風邪は未だ治らない。早くスッキリ治って欲しいのだがなぁ。
白黒フィルムで撮る。マニュアルフォーカス、マニュアル露出のカメラで撮る。そして、フィルムは自家現像するということを改めて始めたら、妙にはまってしまった。マニュアルフォーカス・マニュアル露出のカメラで撮るということも、忘れていた感覚で妙に面白い。EOS630やAE-1のようなAE機には無い感覚を楽しんでいる。どういう感覚なのかと言われても、上手く説明できない。
20080405 入学式スタイル
Nikon FM / Auto Nikkor 50mm F2 (Ai改) / Neopan SS
シャッター速度 1/60秒 絞り 4
現像:SPD原液 20℃ 5分30秒 / Canoscan 5200F 16bitグレートーン
20080405 味の素スタジアム
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Neopan SS
シャッター速度 1/250秒 絞り 11
現像:SPD原液 20℃ 5分30秒 / Canoscan 5200F 16bitグレートーン
20080405 味の素スタジアム2
Nikon FM / Ai Nikkor 28mm F2.8S / Neopan SS
シャッター速度 1/250秒 絞り 5.6
現像:SPD原液 20℃ 5分30秒 / Canoscan 5200F 16bitグレートーン
空の部分を、Photoshop Elementsで焼き込んで見たが、ムラになってしまった。 デジタル暗室での焼き付けで、まだまだ、研究を要するところである。
風邪は、良くなってきているようだが、まだスッキリとはしない。
オリンパス ペンEESにモノクロを入れて撮った。
24枚撮りで、48枚。36枚撮りで72枚撮影できる。実際には、フィルム装填時に上手くするとさらに4枚ぐらい多く撮れてしまう。カバンかポケットに入れておいて、手当たり次第、、、コンパクトデジタルカメラ並の撮り方が可能になる。ただし、比較的小型のボディとはいえ、同じサイズのコンデジに比べるとズッシリと重い。ハーフの場合、同時プリントをするとプリント代が大変なのだが、最近始めた白黒自家現像でランニングコストは激減。気軽に遊べる。
さび
Olympus Pen EES / Neopan SS / Super Prodol
スキャナー Canon 5200F 8ビット グレートーン
陰影
Olympus Pen EES / Neopan SS / Super Prodol
スキャナー Canon 5200F 8ビット グレートーン
店先の常備品
Olympus Pen EES / Neopan SS / Super Prodol
スキャナー Canon 5200F 8ビット グレートーン
夜の帳
Olympus Pen EES / Neopan SS / Super Prodol
スキャナー Canon 5200F 8ビット グレートーン
500円で救済してきて、レンズ清掃とフィルム室のモルトスポンジを交換したあとの試写は、カラーネガで行った。逆光に弱かった。明暗差の大きな風景では露出を外す。レンズの位置に付いたセレン光電池にあたる光の強さで露出を決めているのだから、カメラの場所と被写体で光の状態が大きく変わると露出は外れる。
それに気をつけて撮った。ピントが来て、露出が合うと、結構いい絵になる。フィルムは、カラーよりモノクロが似合いそうだ。
先週の土曜日、夜に品川で人と会うことになった。
午後の比較的早い時間に移動を開始した。とりあえず新宿で降りて、アルプス堂とかラッキーカメラという東口の店を覗いてみた。
それから、都会の桜風景を求めて、歩いた。とりあえず四谷まで歩いて、方向転換。品川まで歩いてみるかと思ったのだが、新宿御苑のへ向かう人・戻る人で歩道は渋滞。思うような速度で歩くこともできず、群衆の流れに身を任せてノロノロと進む。新宿御苑の脇を通り、とりあえず四谷方面へ。四谷駅近くの桜並木でも時間を食った。こちらは、花見客の隙間を縫いながらの桜撮りで時間を要したのだ。
だいぶ早い時簡に、ネグラを出ているにも関わらず、時計を見たら歩いて間に合うような残り時間ではなかった。市ヶ谷から電車に乗った。
品川駅港南口というのも随分変わったものだ。品川駅構内も随分と綺麗になっていた。この前、品川駅を使ったのは、20年も前のことだもの変わっていても当たり前。
20080329 品川駅港南口
EOS20D / EF 17-40mm F4L USM
ISO400 絞り優先AE F4 (露出補正-0.3EV) RAW現像 DPP3.2
高層ビルと急速に群青色から黒色に変わりつつある空。
20080329 すかいすくれーぱぁ
EOS20D / EF 17-40mm F4L USM
ISO1600 絞り優先AE F4 (1/15秒) RAW現像 DPP3.2
283 トワイライトな時間。一人遅れそうという連絡もあり、集合場所の近くでトラップされてシャッターを切る。
20080329 夜桜
EOS20D / EF 17-40mm F4L USM
ISO1600 絞り優先AE F4 (1/25秒) RAW現像 DPP3.2
286 水銀灯に照らされて怪しく光る桜花。
会合に集まった4人のうち、3人がカメラ&写真好き。会合の後、即席夜桜撮影会となったのは、ごく自然の流れである。
20080329 妖艶
EOS20D / EF 70-200mm F4L USM
ISO3200 絞り優先AE F4 (1/60秒) RAW現像 DPP3.2
すっかり暗くなった会合後、夜桜を撮る。
昼間の都市風景の桜を散歩スナップ的に撮りたいと思って来たので、当日は三脚はおろか一脚も所持せず。EOS20Dの低ノイズを頼りに、高感度設定で手持ち撮影。
昨日、3月31日締め切りの仕事が終わって、何だか今日はぼぉっとしていた。何だか疲れていた。たまにそう言う日もあっても良いか・・・・・・
Author:ycttim
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